会長あいさつ
香川大学医学部 周産期学婦人科学
田中 宏和
この度日本超音波医学会第33回四国地方会学術集会および第22回四国地方会講習会(2023年度必修講習会併施)の学術集会長を拝命いたしました。この様な身にあまる機会を与えていただき光栄に存じます。一方で、“如何にして伝統ある本学会を引き継がれてこられた諸先生方に恥じないような、またこれから診療・研究に携わっていくことになる若い先生方に魅力的な学術集会にできるか”ということを考えたとき、身の引き締まる思いを感じます。
今回の学術集会では、超音波検査に携わっていく方々の裾野を広げることを大きな目的としてテーマを選定しました。
“「まずは使ってみよう、そして慣れていこう」(入門から活用へ)”
これから超音波診療・研究を担っていかれる若い先生や検査士の方々に興味を持っていただけるように、豊富な経験を持たれていらっしゃる方々には、初心を思い起こしていただく、という意味を込めました。とにかくまず使える様になることから始め、そこから高度な診療や研究を考えるようにしてきた自身の経験から考えたことです。
超音波診療の領域は多岐にわたり、残念ながら1日で全ての診療科に関する内容を網羅することはできません。今回は、消化器領域、循環器領域、産科領域に加え、救急診療において、現在精力的に診療を行っている中堅(現役バリバリ)の先生方に、教育講演・講習会として、具体的な事例を交えて実際の診療についてわかりやすく解説していただくこととしました。
開催形態は、近年の状況を鑑みハイブリッド方式とさせていただきますが、学会を十分に楽しんでいただく観点から、できうる限り現地での参加を推奨させていただきます。特にこれから超音波診療に携わっていくであろう若手の医療者の方々の参加を期待いたします。是非高松まで越しいただき、本場の讃岐うどんを食べてください。最後に、本会がこれからの超音波診療の発展に有意義な会となることを祈念し挨拶とさせていただきます。