第34回 日本消化器
内視鏡学会四国セミナー

会長挨拶

此の度、第34 回日本消化器内視鏡学会四国支部セミナー会長を担当させて頂きます愛媛大学大学院 地域消化器免疫医療学の竹下英次と申します。このような機会を与えて頂いたことは身に余る光栄であり、また、与えられた責務の重さに身が引き締まる思いです。

 

消化器内視鏡診療は、ハード面の進化により高解像度な画像による詳細な評価が可能となり、さらにソフト面でも詳細な画像と病理・病態との対比による考察が進むなどの進歩も相まって近年益々充実して来ていることを実感しているところです。また、内視鏡機器・周辺デバイスの目まぐるしい進歩は、我々の診療において多大な恩恵を与えてくれる一方、我々内視鏡医も常に知識・技術のアップデートに努める必要があり、それらの機会も望まれているところであります。


一方、医療全般をとりまく環境は、現在大きな変化の中にあります。新型コロナウィルスの世界的大流行が世界に与えた影響は、5類に移行して1年以上経過した現在でも大きく残っています。この流行により我々は、院内外を含む感染対策の必要性や重要性を改めて認識したところです。また、2024年度からは働き方改革の適応が医師にも広がり医師の業務にも大きな変革が求められております。


コロナウィルスの流行以後は、学会・セミナーもオンライン開催が増えてきておりますが、本セミナーも完全オンラインで開催する運びとなりました。さらに働き方改革が進む現在は、より効率的な時間の使い方が必要ですが、オンデマンド開催により時間を有効に使って頂きご聴講頂ければと思っております。そのような時代の流れの中で、本セミナーは内視鏡診療の最前線で御活躍されているエキスパートの先生方に御講演を依頼させて頂いております。食道・胃・大腸の消化管領域と胆膵領域に加え、医療安全に関する内容でも講演を頂く運びとなりました。本セミナーをご聴講頂くことで皆様にとりまして、効率よく知識の習得・整理が可能で明日からの診療にお役立て頂けるものと思っております。


最後になりましたが、本セミナーの企画・運営に関して御指導を頂きましたプログラム委員および本部・支部のセミナー担当の先生方、関係者の皆様をはじめ御支援を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。従来と同様に新年を迎えたはれやかな時期の開催とさせて頂き、皆様にとりまして実り多い会にしたいと思っております。本セミナーへの御支援・御参加を心よりお願い申し上げます。


(愛媛大学大学院 地域消化器免疫医療学講座)
竹下 英次